「ズルい!」と叫んだがん保険のCM

 

最近、テレビを観ていて、思わず「ズルい!」と叫んでしまったCMがあります。某外資系保険会社のがん保険のCM。がんに罹患したことのある有名お笑い芸人に、人気タレントが「やっぱり、がん保険って必要?」とたずねると「めちゃめちゃ大事」としみじみ答える、といった内容です。

 

え~、そりゃないでしょ! これって禁じ手でしょ! なにしろ説得力ありすぎでしょ! がん経験者に、しかも有名人に「めちゃめちゃ大事」などといわれた日には、理屈もへったくれもなく「あー、やっぱりがん保険って必要なんだ!こりゃ入っとかなきゃ…」とつい考えてしまうのが健全な庶民の心理というもの、これって宣伝活動というよりは、一種のオドシではないでしょうか!

 

白天使は主張します。 保険とは、ニーズの見極めや家計のバランスを熟慮したうえで「冷静な判断」によって加入の可否を決めるものであって、オドされて、冷静さを失ってつい入ってしまった、などというのはあってはならない話です。

 

でも、少しフォローしておくと、この保険会社って本気で「がんを何とかしよう!」と全社をあげて取り組んでいる会社で、消費者の目の届きにくいところで、がんに関連した地道な活動を続けています。 たとえば、小児がんの治療を受けるために地方から大都市に出てきた親子に対する宿泊施設の提供、がんで親を亡くした子どもの支援、「がん検診」の普及と啓蒙、がんの早期発見・早期治療を目的とした啓発セミナーの実施、がん患者をサポートする電話相談サービスの実施、等々。しかも、これらの活動はすべて商売抜きで、純粋な社会貢献活動として展開しています。もともと、がんで父親を失った兄弟が米国で設立した会社なので、「がんと闘う」ということが企業の文化として根づいているということなのでしょう。このあたりはまあ共感できるのですが…。 でも、やっぱり、このCMはズルい!

 

“生命保険の選び方をサポートする保険天使”
今回のブログは、白天使が担当しました。


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