オーバーインシュアランスは家計を圧迫。
オーバーインシュアランスとは、保険のかけ過ぎのことです。保険料は毎月負担しなければならないものなので、負担が重すぎる場合は、日々の家計や将来の生活設計に重大な悪影響を及ぼすこともあります。そもそも保険とは家族の安心のために入るもの、それが家族の生活基盤である「家計」を圧迫してしまったら本末転倒というべきでしょう。「自分や家族にとってほんとうに必要な保障は何か」をしっかり見極めて、スリムな保険設計を心がけることが大切です。
「不安」に振り回されてはいけません。
人はさまざまなリスクに取り囲まれて生活しています。万一のことが起きる、病気やケガで長期入院する、がんや脳梗塞など重大な病気に罹る、等々です。しかし、これらのリスクにいちいち「保険」で対処していたらキリがありません。それこそ「保険料で首が回らない」「お金がいくらあっても足りない」という事態に陥ってしまいます。不安に振り回されることなく、冷静に身のまわりのリスクへの対処を考えていくべきです。たとえば「保険料を抑えて代わりに、そのぶんを積立預金にまわす」といったセンスも、ときには必要かもしれません。。
貯蓄こそ究極の金融商品です。
預貯金など「貯蓄」はお金を貯めておくだけのシンプルなしくみの金融商品です。現在の金利環境ではほとんど利息もつきません。しかし、これこそ究極の金融商品といえるのではないでしょうか。なにしろ、運用のリスクがなく、使わない限り額面額が減ることはありません。そして、どんな目的にも使えていつでも出し入れが可能、この自由さこそが「貯蓄」の真骨頂です。「備える」というとすぐ「保険」が思い浮かびますが、「貯蓄」が充実していれば保険にかけるコストを下げられます。また、リスクの種類によっては「保険ではなく貯蓄で備える」という考えも成り立つといえるでしょう。
すべての国民はすでに強力な保険に入っている!?
日本では先進国のなかでも、比較的社会保障の整備が進んでいる国です。国民年金や厚生年金などの公的年金制度は、老後保障という役割以外に、万一の場合の「遺族給付」や障害状態になった場合の「障害給付」など、さまざまなリスクに対処できる制度になっています。健康保険制度は、医療を受けた場合の負担を一定程度に抑えることで、国民が健康に暮らす権利を担保している制度といえます。ほかにも介護保険や労働保険など、多彩な社会保険制度に守られながら私たちは暮らしています。これらの制度は、ときにはマスコミなどから厳しい批判を浴びることもありますが、さすがに国が運営する制度だけあって「負担と給付のバランス」という観点でみれば、民間の保険には真似のできない効率的な制度といえます。まず、このことをしっかり認識しましょう。そして、民間の保険を使って自助努力で確保する保障は、社会保障だけではどうしても足りない部分を補う程度に抑えることが、健全な家計のためにも重要なのではないでしょうか。
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